今回は、食べ物に関してのブログです。
いきなり刺激的なタイトルですが、ゲテモノの話ではありません。
逆にどちらかというと、SF小説や映画の世界のような現実のお話です。
9月23日の読売新聞の記事で読まれた方もいらっしゃるかもしれませんが、
ベルギーで、昆虫の幼虫を原料にしたハンバーグが、10月から発売されるそうです。(つまり今月ですね)
『え、なにそれ?』とかって思われました?
自分もそう思って記事を読んだのですが・・・
確かに昆虫の幼虫は、高タンパクで栄養価が高く、幼虫や昆虫を食する文化は日本を含めて、いろいろな国にありますが、一般的に感ずるかどうかは、地域差が大きい食材なのかもしれませんね。
ですので、一般的な食べ物であるハンバーグにするということで、違和感があるのでしょうか。
ハンバーグは、冷凍乾燥した幼虫をすりつぶし、小麦粉や人参などと混ぜ合わされています。
お味は、ベーコンに近いとのことです。
既にベルギー当局が食品としての使用を認可(欧州で初めて)しており、価格は、140g 3.93ユーロ(約550円)で、牛肉よりも高めです。
ハンバーグのほかに、ナゲットやカツレツでも販売されるそうです。
記事には、ベルギーでは食材としての昆虫に関心が高まっているとありましたが、現地での認知度や、市民の感じ方が気になりますね。
姿形は、「なれ」や思い込みにより感じ方も様々だと思いますが、安全でおいしいものであれば、ありなのではないかと思います。
特に近年、世界の人口増による食料不足がいわれているなかでは、将来有望な食材なのかも知れませんね。
=人造肉ハンバーガー=
幼虫ハンバーグで思い出したのですが、昨年(2013年)8月に人造肉ハンバーガーの試食会があったのを思い出しました。
人造肉は、オランダのマースリヒト大学の研究者によって作られたのもで、そのときのハンバーガーの制作費は、140g 25万ユーロ(約3450万円)。
かなり高額ですが、研究者によれば今後10〜20年で市販される可能性があるとのことでした。
人造肉はまだ少し先の話ですが、昆虫の幼虫を食材とすることや、人造肉を作ることを行なっているのが、ベルギーとオランダというのが個人的には興味深いです。
両国はお隣同士の国でが、こういた新しい取り組みを互いにしているもの偶然ではないような気もします。
国土は広くないのに、農産物・食料品の輸出額は、オランダが世界2位、ベルギーは9位です。(ちなみに1位はアメリカ、日本は55位)(出典:UNCTAD 2013年)
(日本の名誉の為に、おまけ情報:国別の農業生産額でみると、オランダ 39位、ベルギー 83位、日本 7位。1位はダントツで中国)(出典:UNSD 2012年)
農業というか食料に対しての考え方の違いなのか、日本とずいぶん異なる気がします。
(日本は国内に大きな市場がある関係で、海外に目が向いていませんが、オランダ・ベルギーの場合は陸続きで欧州の市場があるので、必然的に周りの国に目が向くという地理的・環境的な部分も大きいかもしれません。)
いま食の安全性などが、いろいろ問われたりしていますが、我々消費者も材料や食べ物、食べ方などの、食について少し違う視点で考えてみるのもいいかもしれませんね。
地産地消、フードマイル、旬の食材、伝統食などなど、いろいろキーワードはあると思います。
たまには、こんなことも考えながら、料理や食事をされるのもいかがでしょうか。