2014年08月03日

水辺の危険 その2 〜かわ編〜

水辺の危険1回目のうみ編から、しばらく時間が開いてしまい失礼しました。

前回の、うみ編はこちらからご覧ください。

 

8月に入りいよいよ夏休み本番という季節ではないでしょうか。

街中を離れて、緑豊かな木々の間を抜ける優しく涼やかな風をもとめ、心地よい川のせせらぎや野鳥のさえずりが聞こえる郊外へ。

夏休みにキャンプなどを計画をされているご家族もおおいのではないでしょうか。




自然のなかでキャンプをする事はとても楽しいのですが、自然は天候によってとても大きく変化があり、油断をしていると事故につながりかねません。

基本的な事を注意するだけで、多くの事故を防ぐ事ができます。今回は、川の周辺での注意点をまとめました。

お出かけの前に参考にしていただければ幸甚です。

 

 

さて、川の周辺での主な活動としては、

@ BBQ、キャンプ

A 川遊び、つり

などが代表的なものではないでしょうか。

 

この2つの活動で注意するポイントをまとめます。

 

<@ 川辺でのBBQやキャンプ>


1. キャンプサイト(場所)選び

川の水量は、夕立などの急な雨で、急激に増える事があります。また、自分のいる所で雨が降っていなくとも上流の雨で、川が増水する事もあります。

川によっては、ダムからの放水があるかもしれません。

川の水面から一段高くなった場所を選びましょう。

流木などがある場所は、水量の多い時に川が流れている痕跡です。

次のような場所は、避けましょう。

(1) 中州(増水した時に取り残される危険があります)


(2) 川のカーブの外側(川が増水した時に浸水する危険があります)


(3) 草が生えていない、流木などが落ちている場所(川が増水した時に浸水する危険があります)



2. 天候に注意しましょう

1でもあげましたが、上流で大雨がふれば急激に水かさが増えることになります。事前に天気予報を確認しましょう。

また、その川の上流がどの辺りを流れているかを確認しておくとより正確な判断が可能です。

急に川の水に濁りが出たり、枝や落ち葉が流れてきたら直ちに川をでること。

上流や流域の局地的な集中豪雨で、川が増水する危険性があります。上流部や、山の近くでは鉄砲水にも注意が必要。


3. 脱水・熱中症、熱射病、日焼けに注意

川辺の日差しも、海と同様に強いです。日陰に入るなどして体温調整をこまめにとることをお勧めします。

また、のどの渇きを感じる前に水分補給をしましょう。(30分一度は、水分補給をするなど)



 

<A 川遊び、つり>

川は、プールなどと違って、場所や天候によっても状況が変わってきます。(常に変化しています)

雨が降って増水すると、流れは強く複雑になり、大変危険な状態になります。

川には、次のような危険があるので、ひとりひとりが気をつけて遊びましょう!

4. 複雑な川の水の流れ

川の流れには、流れの速い瀬や、水面が沸き上がるながれ、反転流、川の合流など複雑な流れがある事を認識しましょう。

また、穏やかに見える流れも、川底の影響で流れは一定ではありません。

川の事故の90%は、穏やかな流れで発生しているのです。



5. 川底は、何があるかわからない

川の底は、プールのように一様ではありません。浅い・深い、固い・柔らかいなどいろいろです。

川の水深が浅くとも、おぼれる危険性はあるので注意が必要です。

また、次のようなものによる危険もあります。


(1) こけの生えた岩(滑る)


(2) 浮き石(ころぶ)


(3) 岩のくぼみや流木(はさまり、水圧で動けなくなる)


(4) 水中の植物(足に絡まる)


(5) 人間の落とし物(釣り針、糸、ビニール、ガラス、缶なとによるケガ)



6. 障害物

次のような構造物の周辺には、複雑な流れが発生しているので、近づかないようにしましょう。


(1) 堰堤

(2) 橋脚

(3) テトラポット

(4) 流水の中の岩



7. 低体温症

川の水は、プールや海などに比べ冷たいです。
体が冷えすぎないように、こまめに休息を取りながら遊びましょう。

低体温症を防ぐための服装・装備は下の安全装備の着用をお勧めします。


8. 落雷

雷が聞こえたら、安全な場所に避難しましょう。


(1) 建物の中、車の中(テントやトタン屋根の小屋には入らない)


(2) 避難する場所がない時は、傘などの長いものは手放し、低い姿勢を取る。
高い木の近くに行ってもよいが、幹、枝、葉から2m以上離れること。



<安全装備>


a. ライフジャケット(PFD)
もしもの場合に備えて、着用をお勧めします。


b. 服装
ぬれてもいい服装(ケガ予防のため、長袖、長ズボンをお勧めします)

乾きやすい合成繊維をお勧めします。綿製品は水を含み、体温を下げるので不向きです。


c. 靴
ウオーターシューズ、マリンシューズ、ぬれてもいい運動靴などの、かかとを固定できるもので、つま先やかかとが覆われているものをお勧めします。

(5で書いたように川底には何があるかわかりません。素足で入ることは、お勧めしません。)

 

何もないのが一番ですが、もしものときは、110番、119番に連絡を!



最後に
楽しんだあとは、来たときよりもきれいにして帰りましょう。

次に来たときに、気持ちよく使えるように。

持ってきたものは、持ち帰りましょう。
(落とし物をしないように!)

 

 

前回のうみ編でも書きましたが、

『自分の身は自分で守る』ことが基本になります。

安全に心がけて、楽しいかわ遊び、うみ遊びをしましょう!

posted by あーす楽園 at 09:40| Comment(0) | そのほか
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